救急車を呼んだ日

あれは5年くらい前だったか？もっと前か？
初めて救急車を呼んだ。しかも自分が乗るために。

会社でお昼を食べ終えるや否やもよおし、
トイレで用を済ませ拭くと、血がべっとり。

あれ？生理始まる時期だっけ？
スマホで予定を確認したけど全然違う時期だった。
おかしいなぁ…

それよりもっとおかしい事がどんどん進行してた。
血が。
紙に血が付くというレベルじゃなく、
ポタポタ…どころでもなく、
ポタタタタ…と、どんどん血が滴り落ちて来る。

男性には分からないでしょうが、
生理中でもこんなに凄い勢いで血は出て来ない。
そんな量でした。

とりあえず生理用ナプキンを敷いて下着を履いた。
既にパニックで、どうしたらいいか分からず、
友だちにメールしようか…
とか、おろおろ何もできず考えてる内に、
ナプキンが血でいっぱいで溢れそうなのを感じた。

とにかく、
このまま戻って仕事できないのは分かった。
病院へ行く事に決めた。

ナプキン変えて、誤魔化せる時間が短いので、
女性の先輩と、すぐ上の上司にだけ、
体調不良で今から早退する旨を伝え、
デスクを片付け、急ぎの仕事の確認して引継連絡。
退室して更衣室へ。

社員証は普段会社に置いてるけど、
この時は持って退社した。
この勢いで血が出続けた場合、
その内気を失うかもしれない。
何かあった時にいっそ会社に連絡行った方がいいかなと思ったので。

時刻は13時か、まだ12時台だったか。
まだ昼休みか…？
いや、病院って午後診もっと遅くからじゃね？
そもそもどこの病院行けばいいのよ何科受診よ？

近くに病院ないから電車移動…
滴り落ちる血で絶対乗客ざわつかせるな。

It'sしゃーない。
総合判断で救急車呼ぶ事にした。

会社から少し離れた所…駅に呼ぶ事にした。
騒ぎを、もしお昼買いに出てた同僚やらに知られるとアレなので。

待つ事暫し。救急車到着。
タクシーのように手を挙げワタシですと乗り込む。

長くなったので後編とに分ける。